ビタミンDとは、油脂に溶ける「脂溶性ビタミン」です。骨の材料となるカルシウムやリンを体に取り込みやすくしたり、骨の成長を促すなど、健康な骨を維持するために欠かせない栄養素です。
また、免疫機能を調節する働きもあるため、風邪や肺炎、その他感染症の発症予防にも関与しています。きのこ類、魚肉・魚類肝臓に多く含まれていますが、日光に当たることにより体内で作ることができます。(室内での日照では作ることは出来ません)
適正量をとることのメリット
健康な骨を維持し、免疫機能を調節する働きのある栄養素のため、
・骨を丈夫にする
・風邪をひきにくくなる
・糖尿病予防
・花粉症の予防や悪化防止
などがあります。
過剰にとるとどうなるのか
通常の食事では、過剰症の心配はないとされています。
しかし、サプリメントなどで過剰摂取すると、高カルシウム血症、骨や歯以外の軟組織の石灰化障害、腎機能障害などを招く恐れがありますので注意が必要です。
不足するとどうなるのか
骨が軟らかくなり、もろくなります。骨折や痛みを引き起こしやすくなり、子供の場合は身長が伸びなくなるなどの症状も現れたり、高齢者は骨粗鬆症に繋がる恐れがあります。
1日の目標ビタミンD摂取量
※耐用上限量とは、過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的とした量です。
ビタミンDの多い食品代表例
・きのこ類
・いわし
・かつお
・鮭、まぐろ、さば(脂肪性の魚)
・アンコウの肝
・チーズ
・卵黄
など
食べるときのポイント
・油に溶けやすく熱に強いビタミンのため、炒め物・揚げ物などの油を使った調理法で食べると良いでしょう。
・食材も日光にあたることでビタミンDを多く含むため、乾燥きくらげ・干し椎茸・魚の干物などの乾物も利用すると良いとされています。
※出典元:日本人の食事摂取基準(2020年版)