カリウムとは、細胞外液のナトリウムとバランスを維持して細胞を正常に保ったり、神経や筋肉の興奮に関与したり、血圧を調整したりといった、体内を常に一定に保つ状態(恒常性)を維持する役割があります。健康な人の食生活では欠乏することはありません。
適正量をとることのメリット
- 塩分(ナトリウム)の尿への排泄を促す
- 血圧を適正にする
- 脳卒中予防になる
-
骨密度が増加する
などに役立ちます。
過剰にとるとどうなるのか
現代では疾病を持っていない限り過剰になることはないとされています。
ただし、腎臓の機能が低下している場合は、過剰摂取に注意し、医師等の指示に従って摂取してください。
不足するとどうなるのか
現代では通常の食事で不足することはほとんどありません。ただ、塩分の摂取量が多い人はカリウムを摂取することにより尿中への塩分(ナトリウム)を排泄を促す効果があるので、意識してとるようにしましょう。
1日の目標カリウム摂取量
※アプリ内における目標設定数値は「目標量」です。
カリウムの多い食品代表例
カリウムはほとんどの食材に入っていますが、特に多い食材を紹介します。
- 果物 → バナナ、キウイ、アボカド、メロン など
- 野菜 → ほうれん草、枝豆、にら、小松菜 など
- いも類 → さつまいも、ながいも、さといも
- 海藻類 → こんぶ、ひじき など
-
豆類 → だいず、納豆 など
など
食べるときのポイント
塩分(ナトリウム)が多めな場合に、一緒にカリウムの多い食材をとると、尿中への塩分の排泄が促され血圧上昇を予防できるので意識してとるようにしましょう。
朝食にバナナなどの果物を摂ることは、塩分排泄に有効です。
※出典元:食事摂取基準2025年版・各論「ミネラル(多量ミネラル)」40ページ目(2025年版策定検討会報告書294ページ目)