銅とは、成人の体内に80mgほど含まれ、その約半分が骨や筋肉に、1割が肝臓に存在します。鉄の吸収を助けて貧血を防ぎ、血管や皮膚の健康を保ちます。
適正量を摂ることのメリット
- 酵素の構成成分として、赤血球の形成などに働くため、鉄の代謝に働くことで貧血を予防する
- 活性酸素の除去に働くことで酸化を防いで血管を健康にする
- 骨の形成を助ける
- 健康な皮膚と髪の維持
などに役立ちます。
過剰に摂るとどうなるのか
銅はミネラルの中でも毒性は低く、過剰に摂った分は排出される栄養素です。日常の食生活では摂り過ぎによる悪影響を心配する必要はありません。
サプリメントや薬品から銅を摂りすぎると、肝臓、腎臓、脳に重大な障害をもたらす場合があります。
不足するとどうなるのか
通常の食事では不足することはないとされていますが、欠乏状態が続くことで
- 極端に摂取不足して欠乏した場合、銅欠乏性の貧血になる
- 骨がもろくなる
- 毛髪の色素が抜ける
- コレステロールや糖の代謝異常が起こる
などのリスクが高くなります。
1日の銅の摂取量
※耐用上限量とは、過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的とした量です。
銅の多い食品代表例
- レバー(牛・豚)
- イイダコ
- しゃこ
- ほたるいか
- 大豆(乾)
- カシューナッツ
など
食べるときのポイント
- たんぱく質の食品と一緒に摂ると銅を体内で効率よく利用できます。
- 広く食品に含まれているので、バランスの良い食事を心がけましょう。