亜鉛とは、成人では体内に2gほど含まれ、全身の細胞内に存在しています。
200種以上の酵素の構成成分として、体内の重要な仕組みに関わっています。また、たんぱく質の合成やホルモンの合成・分泌、味覚に関わる細胞の生成にも関わっています。
適正量を摂ることのメリット
代謝、免疫反応など、体内のさまざまな働きのサポートをする働きがあるため、
- 味覚を正常に保つ
- 抗酸化作用、免疫力の向上
- 細胞を作り、成長を助ける
- 重要なホルモン(インスリン、女性ホルモン、男性ホルモンなど)を作る
- 髪や肌の健康維持
などに役立ちます。
過剰に摂るとどうなるのか
- 鉄や銅の吸収が阻害されるため、貧血になる
- HDL(善玉)コレステロールの低下
などがありますが、一般的な食生活であれば摂り過ぎることはないといわれています。
サプリメントなどでの多量の亜鉛を継続して摂取することで起こります。
不足するとどうなるのか
- 味覚障害
- 皮膚炎
- 感染症などに対する抵抗力が落ちる
- 傷の治りの遅延
- 生殖機能の低下
1日の目標亜鉛摂取量
※耐用上限量とは、過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的とした量です。
亜鉛の多い食品代表例
- カキ
- ウナギ
- ズワイガニ
- 牛肩ロース(赤肉部分)
- レバー(豚・牛)
- ラム肉
など
食べるときのポイント
- 動物性食品に多く含まれるため、植物性食品に偏らないようバランスの良い食事を心がけると良いでしょう。
- ビタミンCは亜鉛の吸収を助けてくれます。
- ビタミンAの働きをサポートするため、ビタミンAと組み合わせて摂るのもおすすめです。
※出典元:日本人の食事摂取基準(2020年版)