セレンとは、主に肝臓や腎臓に含まれ、抗酸化反応を司る酵素やたんぱく質を構成し、体内で「活性酸素」から体を守る”抗酸化作用”を持つミネラルです。老化予防やがん予防効果につながると言われています。
適正量を摂ることのメリット
活性酸素の働きを抑え、細胞の酸化を防止する働きをもつ栄養素のため、
- 動脈硬化予防
- 老化予防
- がん予防
などに役立ちます。
過剰に摂るとどうなるのか
通常の食事では過剰症の心配はないとされています。
しかし、薬やサプリメントなどで長期間過剰摂取すると、脱毛、爪の変形、下痢、筋肉の痙攣、神経障害などが起こる可能性があります。
不足するとどうなるのか
通常の食事では不足することはないとされていますが、欠乏状態が続くことで
- 爪の白色化や変形
- 貧血
- 心筋障害に伴う心不全
- 不整脈、頻脈
- 四肢の筋肉痛や筋力低下
などのリスクが高くなります。
1日の目標セレン摂取量
セレンの多い食品代表例
- 魚介類(まぐろ、わかさぎ、たらこ、いわし、ほたて、うに、かつおなど)
- レバー
- 野菜類(ねぎ、たまねぎ、トマトなど)
- 全粒穀物(玄米、オートミール、全粒粉など)
など
食べるときのポイント
- ビタミンEを含む食品と一緒に摂りましょう。より効果を発揮します。
- 日本の土壌には適度なセレンを含むため、日本で作られた農作物を摂るようにしましょう。
※出典元:日本人の食事摂取基準(2020年版)