塩分(ナトリウム)とは、体内のいろいろなシステムの働きを守り、維持するために必要不可欠な栄養素です。浸透圧、酸・塩基平衡の調節、胆汁、膵液、腸液などの材料となります。通常の食事をしていれば塩分(ナトリウム)が不足することはなく、過剰気味になる傾向があります。
適正量をとることのメリット
- 食欲や味覚を正常にする
- 神経や筋肉の働きの調整する
- 細胞の働きを正常に維持する
などに役立ちます。
過剰にとるとどうなるのか
現代では過剰にとる人が多く、生活習慣病のリスクの一因となっています。
- 高血圧のリスクが高まる
- 動脈硬化からくる、脳卒中、心臓病などのリスクが高まる
- 胃がん、骨粗鬆症のリスクが高まる
- 腎臓に負担がかかり、腎不全などのリスクが高まる
- 異様に喉が渇く
- むくみやすくなる
など
不足するとどうなるのか
現代では通常の食事で不足することはありませんが、強度の高い運動などで汗と共に塩分も出ていく場合などは意識して摂取する必要があります。
- 脱水症状、たちくらみ
- 足がつる
- 食欲低下
など
1日の目標塩分摂取量
食べるときのポイント
食塩、醤油などを直接たくさん使うと塩分量は増えてしまいます。
他の調味料、調理法を使って、減塩を心がけましょう。
- だしを使い「旨味」で味付けする → 昆布、かつおだし など
- 酸味(酸っぱさ)で味付けする → 酢、ゆず、かぼす など
- 刺身など、醤油などはかけて食べずに、つけて食べる
- 新鮮な食材を使う → 魚や野菜など新鮮であれば食材の旨味を楽しむ
- 漬物などの塩分が多い食材は、食べる回数を控える
- 塩蔵品(貯蔵のため塩を使用するもの)は、塩抜きして食べる →ゆでる、湯通しなど
- 焼く、揚げるなどの工夫をして香ばしさで味を楽しむ
- 香辛料(スパイス)などを使う
など