炭水化物(carbohydrate)は、体内では1gあたり4kcalとなります。
最も重要なエネルギー源で、大きく分けるとエネルギー源となる「糖質」とエネルギーにならない「食物繊維」に分けられます。
炭水化物から摂取するエネルギーのうち、食物繊維に由来する部分はごくわずかで、そのほとんどは糖質由来のエネルギーとなります。図1
糖質とは、体内で吸収され、活動するためのエネルギー源となる栄養素で、でんぷん、糖アルコール、オリゴ糖などがあります。
特に、ぶどう糖という単糖(=糖の最小の形)は、通常はぶどう糖でしかエネルギー源とし て利用できない組織である、脳・神経組織・赤血球・腎尿細管・酸素不足の骨格筋などへの供給をしている大事な栄養素です。
※炭水化物は糖質と食物繊維として分類分けされることが多く、カロミルは
炭水化物=食物繊維+糖質
としての数値を用いています。
適正量をとることのメリット
最も重要なエネルギー源であり、脳への唯一のエネルギー源なので、
- 体力の維持
- 頭が冴える、集中力がUPする
- 筋肉量の保持
排便がスムーズになる
などに役立ちます。
過剰にとるとどうなるのか
肥満や生活習慣病の原因となります。
- 過剰部分は、体脂肪として蓄えられて肥満の原因になる
- 過剰部分は、肝臓で中性脂肪に合成されて高脂血症の原因になる
- ショ糖は、歯を溶かす有機酸の産生により虫歯の原因になる
- 菓子類などは急激な血糖上昇を招く原因になる
- 老化の原因になる(体が糖化する)
など
不足するとどうなるのか
- 疲労感が続く
- 脳の働きが低下し、判断力や集中力が低下する
- 筋肉量の減少
- 便が出にくくなる
など
1日の目標炭水化物摂取
炭水化物(糖質)の多い食品代表例
米類、パン、麺類、イモ類、砂糖 など
米類:白米、玄米 など
パン:食パン、フランスパン など
麺類:うどん、中華めん、スパゲティ、そば など
イモ類:さつまいも、じゃがいも など
砂糖:上白糖、きび糖、メープルシロップ など
とうもろこし:スイートコーン、コーンフレーク など
※出典元:日本人の食事摂取基準(2020年版)